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子宮体がん

 子宮体がんとは、子宮体部にできる癌のことをいいます。子宮は子宮頚部、子宮峡部、子宮体部の三つの部分から構成されています。子宮にできる癌のうち、子宮体部にできる癌が子宮体がんです。婦人科の癌で最も多いのは、この子宮体がんです。50?60歳代の女性の発症が多いとされていますが、最近は年齢に関係なく発症が増えてきています。先進国に多い癌のひとつです。

[症状]
 月経とは無関係の出血、おりもの、排尿痛または排尿困難、性交時痛、下腹部の痛みなどの症状が初期にみられます。最もよくある症状は不正出血です。特に、閉経後に少量ずつ長く続く出血がある時は、早めに病院を受診して子宮体がんの検査を受ける必要があります。さらに癌が進行すると、下肢の疼痛(ひどい痛み)やむくみ、水腎症(腎臓がむくんでしまう)や膀胱膣瘻(膀胱と膣が癌の浸潤によって穴が開いてつながってしまう)、直腸膣瘻(癌の浸潤によって腸と膣がつながる)、貧血などが起こります。

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[原因]
 女性ホルモンのバランスが崩れ、エストロゲンというホルモンが長期に渡って過剰に子宮に作用すると、子宮体がんができやすいといわれています。エストロゲンが多く、子宮体がんになりやすい女性の特徴として、未産婦、不妊、肥満、糖尿病、高血圧、脂肪分をたくさん摂取する、などが挙げられます。

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[治療]
 子宮体がんに対しては外科療法、放射線療法、化学療法、ホルモン療法の四つの治療方法があります。癌の進み具合に応じてこれらを単独、あるいはいくつか組み合わせて治療を行います。
 a)外科療法
   できる限り癌を取り除く治療です。外科療法でお腹を開けてみて初めて、その子宮体がんの進行具合が確定されます。進行具合によって、以下の二つの術式があります。
   ?単純子宮全摘出術と両側付属器切除術(ATH+BSO)
    お腹を開けて、子宮と、両側の卵巣と卵管を切除します。
   ?広汎性子宮全摘出術(ATH+BSO+Om+PLN+PAN)
    ?のように、子宮、両側の卵巣・卵管の摘出に加え、骨盤内のリンパ節、大動脈近くのリンパ節、胃からぶらさがる大網(リンパ節と血管の塊)の切除を行います。
 b)放射線療法
強いX線を使ってがん細胞を殺し、癌を小さくしていきます。放射線治療は体の外から行う外照射(WP照射)と、X線を出す物質(線源)を充てんしたプラスチックの棒を癌の存在する場所の子宮腔内及び腟内に入れてして行う方法(腔内照射)があります。この治療は単独、または手術療法と組み合わせることで治癒率を高めます。
 c)化学療法
  化学療法とは抗癌剤を使って治療することです。外科療法や放射線療法と併用する場合があります。治療施設によって治療方法は変わってきますが、癌がすでに全身に広がってしまった場合、この化学療法だけを行うのが標準的な治療とされています。
 d)ホルモン療法
  ホルモン療法では黄体ホルモンの働きがある経口内服剤が用いられます。ごく早期の子宮体がんで、子宮を摘出しないで残したいと希望する若い女性の場合にこの治療法が選択されることがあります。その場合、癌の病巣がある子宮の内膜をすべてかき出す治療(掻爬術)と組み合わせて行います。

[受診科]
 産婦人科、婦人科、女性外来


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